vol.27『第8回 高知e商人養成塾 9月合宿』in ホテル海辺の果樹園
みやぎEC設立のきっかけとなった、日本一熱い「ECの聖地」へ。
みやぎecの山内です。みやぎec、その設立のきっかけとなったイーコマース勉強会が高知県にあります。その名も「e商人養成塾」。そのe商人が毎年9月に行う二日間の合宿は、高知県のみならず全国のトップランナーが続々と集結する事で知られています。総勢100名のツワモノ達が二日間高知の地で学ぶ、まさにイーコマースの祭典。何よりも凄いのは、この高知の方々の熱心な姿。一言も逃さず、自分のものにしようと弄るように学ぶ姿勢。それを目の当たりにし、衝撃を受けたのは2011年1月の事でした。それを見て私は迷わず「みやぎec」立ち上げを決心しました。「宮城県をイーコマースで元気にしたい。もっともっと仲間達で成長出来る環境を作りたい」そんな想いでした。図らずもその2ヶ月後、震災を経験し、ようやく被災から立ち直った仲間たちでスタートした2013年。このみやぎecの聖地とも言うべき場所に、今回はみやぎecメンバー6人が参加してくれました。二日間に渡る濃密な時間。上の写真は、尊敬してやまない高知e商人塾長の岸本さんが、懇親会の席で我々「みやぎec」を壇上に上げて下さり、叱咤激励してくれた瞬間の写真です。高知はやはり熱い、熱すぎるくらい熱い、そしてイーコマースはやっぱりすばらしい。みやぎecとして、この二日間のレポートをここに収めておきたいと思います。
【2014高知合宿タイトル】本気・本物・本質のフェニックス
【日時】2014年9月6日〜9月7日
【場所】リゾートホテル海辺の果樹園
【主催】高知e商人養成塾
火の鳥のように燃えとるか!?本気・本物・本質が今求められとうぜよ。
「高知を東京に輸出するぜよ!」2000年、その言葉から始まったという高知e商人養成塾。京都イージー@岸本氏を塾長に14年も続くイーコマース勉強会を牽引してきた竹虎四代目。その四代目の熱い言葉から合宿が幕を開けました。本気・本物・本質が今我々に求められている。フェニックスとは火の鳥、火の鳥のように燃えちょるか!?この合宿で「何か」を掴めるか。また一年後、この地に戻ってくるまで熱く燃え続ける事ができるか!?四代目が語る中、心に浮かんだのは「東北を全国に輸出しよう!」という明確な思い。東北はもっともっといける。どこにも負けないものづくりがある。そう確信しました。
高知合宿は、まさに一年の始まりの地。
そして四代目に続き、この合宿の幕開けを宣言する高知e商人養成塾の塾長である京都イージーの岸本さん。みやぎECにも講師として携わって頂くイーコマース会のレジェンドもまた、この高知合宿を「一年の始まりの地」として位置づけている。自分がこの一年間で「何を」すべきか。そのヒントがこの合宿にある。レジェンドの一声とガッツポーズで、第8回高知商人合宿が幕を開けます。
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夢を叶えようじゃないか!商人の突き進む勇気が、日本を元気にする。
幕を明けた高知合宿はマーケティングコンサルタント西川りゅうじん先生からスタート。こうした有名講師を引き寄せるのも高知の凄さだとつくづく思います。NHK「龍馬伝」と連動した高知「龍馬博」の総合プロデュース、「ウォークマン」の販売促進、「福岡ドーム」のオープニング演出、「ジュリアナ東京」のPRなど数々の仕事に携わってきた西川先生ならではの講座は、講演だけでなくチームを作り発表するというユニークな内容。総勢100名以上の参加者たちがそれぞれひとつになり、ひとつの答えを導く。「勝ち組」ではなく「価値組」になること。それはまさしく「本気・本物・本質」のテーマそのものでした。みやぎEC@プリン王子や、ふかひれ王子も壇上に登場。東北勢として大いに盛り上げてくれました。
ユリシーズのお客様は、自分自身。
噂にはいつも聞いていた人物との高知での出会いは鮮烈そのものでした。明太子屋からカメラグッズ販売に転身し見事成功を手にした才覚。だがその道のりは凄まじいほど波乱の連続。抜群の経営センスとモノを売ることへの情熱。ブログで繋がるお客様との濃密な関係。ブランドとお客様の間には阿吽の呼吸が必要。自分を知り、お客様を知る。その先にあるのはコアで揺るぎない「思わず欲しくなるブランド価値」。「ユリシーズのお客様は自分自身です」すべて言い切るその言葉と、ずば抜けた行動力とセンスに脱帽しました。1日目最後の講演、日本は広い、こんな凄い人達がゴロゴロいると思うとわくわくせずにはいられませんでした。
商品を売るのではない。「村」そのものを売る。脱価格競争や。
二日目の初陣はゆずを使った飲料水「ごっくん馬路村」で有名な馬路村農協。その馬路村を世に知らしめた張本人が登場。饒舌な語り口、スライドを一切使用せずトークとホワイトボードに殴り書きするその姿に、すべての参加者が引き込まれました。商品を売りたいわけちゃうんよ。村そのものを売りたいんや。小さい所は大きい所にかなわん。だから脱価格競争や。田舎特有の良さを最大限に活かした戦略。今までの概念を覆す広告、接客、商品開発。「東北を輸出する」その目的にすぐにでも活用できるアイディアが満載でした。深層心理を見事にえぐるその手腕にまさに脱帽。本当にすばらしい講演でした。
ごっくん馬路村 http://www.yuzu.or.jp/umaji_shopping/products/detail.php?product_id=27
商品を通じてペットと飼い主双方が幸せになってほしい。それが自分の仕事。
世界でもトップクラスの安心安全なペットフードを製造販売するエブリワンズの皆川先生も、その波瀾万丈な人生を我々に教えてくれました。商品を仕入れて販売する「販売者」から本当に犬と飼い主双方が心から幸せになれる商品を作るために「メーカー」に転身したその経歴は、一途でダイナミックそのもの。その商品は口コミに口コミを呼び、驚くべき品質の良さでペットのみならず飼い主をも幸せにする。まさにオンリーワンの企業と言える。その人生と生き様を知っただけでも、個人的に今回の合宿は素晴らしいモノになりました。
安心安全ペットフード「FINEPET'S」http://www.finepets.jp/dog/index.php
「おいしい」にはワケがある。美味しさのセオリーとは?
MIIKU「日本味育協会」代表、料理家など多数の肩書きをもつ宮川先生のお話は、食品メーカーが多い東北にとっては目から鱗のお話ばかり。お子さんのアトピー治療からスタートした「食」への探求。毎日8時間をキッチンで過ごす日々。様々な経験と学び、研究から「おいしい」にはちゃんとした理由があることを、医学的観点から我々に説明してくれました。目にも留まらぬ早さでお話させる独特の語り口。美味しさとは何?生きてるってなに?それにはちゃんとした理由がある。この気づきは大きい。本当にすばらしいご講演でした。
コンヴィヴィアリテ宮川 http://www.e-miyagawa.jp
信頼関係を築く努力で、主婦でも伸び伸びと会社経営ができる。
便秘解消商品「するっと抹茶」を製造販売する「株式会社おつうじ屋」の石井先生は、会社経営者でもあり主婦でもある。先生の会社は文字通り社員が「ひとり」しかいない。主婦業をしながら一日二時間の仕事時間でも会社を経営し、ネットショップを運営できる。そのヒミツは委託先との揺るぎない「信頼関係」にある。自分の想いを伝え、共有することで解消できる「ひとり会社」。とりを飾る最後の講師にふさわしい素晴らしい講演では、ひとりの女性としての強い意志と、力強い人間力を上間見ました。
そして懇親会。高知合宿、もうひとつの神髄は「懇親会」にある。
懇親会こそ、何かを掴むチャンスぜよ。いつか教えてくれた竹虎四代目の言葉が脳裏をよぎります。高知合宿、そのもうひとつの神髄は100名を超える「懇親会」にこそある。それは塾長である岸本先生、そして過去参加した誰もが口を揃えて言う言葉。経営者としての悩みや疑問を同じ経営者と打ち明け、叱咤激励され、その大いなるヒントを得る。朝まで続く高知ならではの宴は、参加したみやぎECメンバーにとっても濃密な時間でした。
そして懇親会の席で我々「みやぎec」は壇上に上がりました。それは竹虎四代目と、塾長である岸本さんから頂いた厳しくも温かいご好意。100名の前で我々が約束したこの言葉を成し遂げるために、フェニックスのようにこの一年突き進みたいと強く思います。今回遠く高知の地へ一緒に飛び立ってくれたみやぎecの仲間たちに感謝!そしてこの合宿に携わったすべての方々に心から感謝申し上げます。本当に良かった!行って良かった!つくづくそう思います。
「東北を全国に輸出する」
これがみやぎecのこれからのテーマになるでしょう。
高知に追いつき追い越せ!この一年また一緒に頑張りましょう!
2014年9月9日 みやぎec会長 山内恭輔
高知の皆様!そして全国の皆様、本当にありがとうございました!
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■高知e商人養成塾
http://www.eshounin.com